回路切替え時の再起動を無くそう

1. はじめに

前章にて、自動切換えリレーの保護と発電した電気の効率的な利用が実現できた。
しかし、課題としてリレー切替え時に電圧不足による再起動が発生した。

2. もくてき

現時点ではリレーで12V回路を切替えることで、一瞬DCDCコンバータに
電源が供給されず、PCを動かしている5V電源が0.5secほど落ちていた。
結果として、回路を切替えるとPCは再起動する。
電圧降下.PNG
写真1: リレー切替え時の5V電源(電圧)

今回はこのあたりを解決していく。
勝利条件

  • [ ] 回路切替え時のPC再起動の回避

解決しなければ、1日に2回、確実に再起動する。

3. やりかた

足りない電気をどこからか持ってくるしかない。
なお、足りない部分を示すと下図のようになる。
足りない電気.PNG
写真2:不足分の図示

では、どこからもってくるか?
答えは、コンデンサ(キャパシタ)。
コンデンサとは、単純に言えば一時的に電気を貯めることができる部品。
ここに電気を貯めておいて、不足分を取り出して使う。
今回は、奮発して大容量の電気二重層コンデンサーをつかう。

これを、PC電源となる5V回路に並列接続する。
そうすると、通常はコンデンサに充電されているが、電気が足りなくなる
(=回路の電圧が下がる)と、コンデンサから電気が出てくるわけだ。
今回は、電源側も負荷側安定しているため、リレー切替え時のみ仕事をする。

ちなみに、コンデンサは電気を貯めておくだけなので
当然初めに充電が必要です。
といっても、充電回路に電気を入れて5V程度に安定したらPCを起動するだけ。
慣れないうちはテスターで測定するとよい。

4. けっか

リレー切替え時の再起動、回避!
やったぜ、コンデンサは効果ありヾ(≧▽≦)ノキャッキャッ
若干は落ちているけど、これぐらいなら再起動はしない。
DSC_0393.jpg
写真3:コンデンサ追加後の5V電源(電圧)
"若干"がどれぐらいなのかは手持ちの機材ではわからない。
わかるかもしれないが、わからないことにする。

5. まとめ

勝利判定

  • [x] 回路切替え時のPC再起動の回避

コンデンサは驚くほどあっけなく、この問題を解決してくれました。
初回起動時はコンデンサを充電するために2,3分かかりますが
一度起動してしまえば、何の影響もなく、些細なことです。
今回はこのへんで。

6.参考文献

秋月電子通商 様 「電気二重層コンデンサー5F5.4V」
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-04247/

「画像圧縮ツール あっしゅくま(´(ェ)`)」
https://imguma.com/