ポルシェにどんなタイヤを履かせればいいのだろうと調べていると、Nマーク付きタイヤがいいとポルシェ公式のwebページに書いてあります。
Nマークって、初見ではいろいろわからないことが多かったのでちょっと備忘録がてらまとめておきます。
Nマーク付きタイヤとは
ポルシェのwebページによるとタイヤについて
パフォーマンスの源なんて書かれています
エンジンの回転、ステアリングホイールの動き、そしてブレーキペダルの操作性などは、優れたタイヤを装着して初めてその効果が発揮されます。規格外の認定されていないタイヤを装着した場合、パフォーマンス、ハンドリング、安全性に悪影響を与える可能性があります。
ポルシェによる厳しいテストを通過できたタイヤだけがメーカー公認の証としてNマークを付けることを許されるということらしいです。
テストでは、ドイツのニュルブルクリンクを全開で2周走るなどをしても性能劣化が起こらないということなどを確かめるそうです。
ニュルの2周と言えば40kmほどになりますが、それだけの距離を全開走行したら熱ダレとか起こしそうですよね。
そんな厳しい環境にも耐えられるタイヤであることが求められて、その試験をパスしたタイヤがNマーク付きのタイヤになるということですね。
また、Nのあとには数字がついていて
N0, N1などがあります。これは、タイヤがモデルチェンジした際にもテストを行って、もう一度パスできたらN0 -> N1と数字が増えていくそうです。
僕は今回、p zero rossoを購入したのですが、これにはN5の刻印がありました。つまり5回のモデルチェンジによる更新をパスしたということですね。(こんな厳しいテストを5回も通過するとかエグイでしょw)
ちなみに、最近のポルシェではNタイヤ表記方法に変更があるそうです。
これまではN + 数字という表記方法でしたが
これからはNA + 数字、NB + 数字
のようにNの次にもう一つアルファベットが追加されています。
それぞれ
モデル | N表記 (#は数字が入る) |
---|---|
911 | NA# |
ボクスター・ケイマン | NB# |
カイエン | NC# |
パナメーラ | ND# |
マカン | NE# |
という意味になっているそうです。
ポルシェもモデルが増えてきて、タイヤに求める基準がそれぞれ違うということなんでしょうかね?
たしかに、911とマカンに求めるタイヤの性能は違うでしょうから、違う基準でテストをして区別した方がいいのかも。
ちなみに、Nマークの「N」の意味はニュルブルクリンクのNだそうです。
多くのメーカーが自分の会社名のイニシャルを使っているのに、サーキットの名前を採用する当たり、ポルシェのこだわりが感じられますねw
そういうの好きですw
Nマーク付きのタイヤとそれ以外の違い
では、ポルシェにはNマーク付き以外のタイヤは履いてはいけないのでしょうか?実際はそんなことはないそうです(ディーラーはおすすめしないでしょうけど)。
世の中には、ポルシェの承認を得ていないけれど、負けず劣らずの性能を持っているタイヤはあるでしょうから、必ずしもNマークがついていないといけないというわけでもないと、ポルシェ整備工場の代表兼youtuberの方の動画で拝見しました。
その際、タイヤ選びの基準としてNマーク付きのタイヤと同じくらいの価格帯のタイヤを選べばよっぽど大きな外れを引くということはほとんど心配ないとのこと。
とはいえ、素人にはタイヤの性能を見極めたりするのは難しいでしょうから、ポルシェお墨付きのNマーク付きのタイヤを選んでおけば失敗することはないので、タイヤ選びを楽にするためのポルシェの配慮という風にうけとることもできますね。
同じ名前のタイヤでも、サイズによってNマークが付いてたり付いてなかったり
個人的にタイヤ選びの時に一番混乱したのがこのポイントです。
今度のタイヤ交換ではNマーク付きのタイヤを選ぼうと思ってタイヤを探しているときにヨコハマタイヤのADVAN Sport V105
を見ていると、サイズによってはNマークが付いているものとついていないものがあるんです。
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_v105/
サイズによって認証の有無の差があって気になったので、電話で問い合わせてみたところ
Nマーク付きのタイヤとそうでないタイヤには若干の差があるそうです。
定量的に何がどれくらい違うということは教えられないということでしたが、材料の配合や味付けが若干違うとのことでした。
とはいえ、大きな差ではないのでマークが無くても使えないことはないと思いますと教えていただきました。
同じ名前の製品でもマーク付きのモデルに関しては、ほんの少し味付けが違うんですね。