「モナコイン」と検索して出てくる情報がなかなかひどい状態なので
ちゃんとした情報をまとめた記事を作っておきたいと思って書いてます。

※ 本当はwikiみたいな感じにしたいのですが共同編集機能が無いのでコメントもらいながら反映するを繰り返していこうと考えているので内容が変わっている可能性があります

事前知識

モナコインに限ったことではないですが暗号通貨とか呼ばれたりするものを考えるときに
その構成要素となっている技術をある程度知っていると理解が速くなります。

最初勉強するのは少し大変かもしれませんが、自分の頭で考えるのと誰かが言ってる情報を横流しするのとでは指向の質が全然違うと思います。

ビットコインやモナコインなどほとんどの暗号通貨に共通して出てくる技術かつ基礎的な知識として知っておきたいものとしては

  • 公開鍵暗号
    • RSA
    • ECDSA
  • ハッシュ関数
    • SHA256
    • Lyra2REv2(モナコインではこれが使われている)
  • P2P
    • ビザンチン将軍問題
    • PBFT(プラクティカル ビザンチン フォールト トレーランス)
  • UTXO構造
  • PoW

あたりは最低限押さえておきたい知識でしょう。
また、bitcoinは稼働し始めてから様々な課題に直面してきました。
その課題を改善するために様々な Bitcoin Improve Proposal(BIP) というものがあります。
かなりたくさんあるので全部を把握するのは厳しいと思いますがBIP39のニーモニックによる鍵の管理などは、ユーザが直接使うところでもありますし、どういう原理で動いているのかを把握しておいたほうが良いでしょう。

大前提として、ビットコインやモナコインは特定の管理者が不在で動くことを前提にしているアプリケーションです。したがって、鍵を紛失して資産を失ったとしても誰も補償はできませんしだれも責任を取ってくれません。すべて自己責任です。

そのため自分自身でシステムや技術を理解し、その特性を加味したうえで 自分の責任で判断をする ということが重要なことかなと個人的に思っています。
まあ、どこまで理解して使うかは個人の自由なので...
そういう僕もあんまよくわかってないこと多いしw

幸いなことにインターネット上にはさまざまな技術解説があるためこれらはすべて自学可能です。
個人的におすすめなのは Mastering Bitcoinです。

https://bitcoinbook.info/wp-content/translations/ja/book.pdf

とてもありがたいことに日本語に翻訳もされていてpdfは公開されています。
この本の中で上に紹介した技術が解説されているのでまだ理解していない方は読むことをお勧めします。

本自体は2016年に発売されているためちょっと古い情報(英語の元文はさらに前に書かれていたかも)の可能性がありますが、基本的なことを一通り把握するには十分だと思います。

全体を把握したうえで、古い情報を適宜アップデートしていけばOKでしょう。

モナコインとは

さて、暗号通貨の基礎的な知識を踏まえたうえでモナコインの特徴を考えていきましょう

まずは公式の情報を確認します

公式サイト:https://monacoin.org/

公式サイトの中で

モナーコイン(モナコイン)は2013年12月に誕生した日本初の暗号通貨です
有名なアスキーアート、「モナー」をモチーフにしています

モナーコインは誰かが管理・運営する中央集権型ではなく、各ユーザーのPCで実行されるプログラムによって維持される完全分散型(*)の決済システムです

暗号通貨は世界的に投機的な面が強い傾向にありますが、モナーコインはユーザーによる様々なサービスの開発や、神社の建立、語呂合わせの投げ銭等、他のコインではあまり見られない使われ方が定着するなど、コミュニティ主体で発展を続けている暗号通貨です

と記載があります。
またテクニカルデータとして

  • Algorithm: Lyra2RE(v2)
  • Block time: 1.5 minutes
  • Block reward: 12.5 MONA
  • 105,120,000 total coins

Subsidy halves every 1051k blocks (~3 years)
Difficulty re-target: every block (Dark Gravity Wave v3)
not premined

と記載があります。
ブロックタイムや報酬に関しては上で紹介した本に詳しい解説があるので割愛します。
本を読んでもわからないこととしてLyra2RE(v2)Dark Gravity Wave v3だと思います。

これらはそれぞれハッシュ関数と難易度調整アルゴリズムの名称で

Lyra2RE(v2)はGPUマイニングはいいけどASICはちょっとなぁというモチベーションで作られたアルゴリズムっぽいです。プログラム実行時に比較的メモリを使うアルゴリズムなのでASIC耐性があるとされていました。
ただ、実際にはASICはあるそうです。自分は持っていないのであまり詳しくないですが(詳しい方いたら教えてください)。

Dark Gravity Wave v3は難易度調整のアルゴリズムで、より滑らかな調整になってブロックタイムが安定しやすいんだなぁくらいの理解です。
細かいところが知りたい人は実装コードを参照するといいと思います。

また、モナコインの特徴として
Litecoinのソースコードベースになっていることがあげられると思います(モナコインの初期段階は)。
最近はコードベースをLitecoinではなくbitcoinにするという情報を去年くらいに見た気がします。
あれは今どうなってるんでしょうかね。詳しい方いたら教えて下さい。

モナコインを使えるサービス達

モナコインの面白い特徴として、モナコインをつかって遊べるサービスが他の暗号通貨に比べて豊富であることも大きな特徴だと思います。

そのうちまとめる

物書きは疲れる!
今日はここまで!