もう何年も前に、なんの機会に聞いたかつら忘れてしまった話ですが内容は怖かったので覚えている話です。何か知っている人いたらコメントで教えて欲しいです。

この話はある中学生グループ4人組のお話です。
ある日、4人は郊外にある廃墟になった幼稚園の建物にお化けが出るという噂を耳にしました。
中学生だった彼らは、勢いに任せて夜に訪れてみようということになりました。

数日後の夜、彼ら四人は集まってその廃墟になった幼稚園に向かいました。

作りは至って普通の幼稚園で、正面玄関から入ってすぐに砂場や遊具あり、そのスペースを確保ように L 字型に校舎があるような作りでした。

四人は玄関の柵を乗り越えて中に入っていきました。
遊具を懐中電灯で照らしてみると、かなり錆がついている状態でした。
後者に沿ってか花壇だったであろう茂みがあったりもしましたが特に変わったものもないので、割れた窓から校舎の中に入ってみました。

校舎の中は外とは打って変わってかなりひんやりとしていました。
懐中電灯の明かりを頼りに部屋を一つ一つ探検していきました。
とはいえ教室の中に何かがあるわけでもなく、いくつかの机と椅子があるだけで本当にただからんとした部屋になっているだけでした。

そうしてしばらく探検しているうちに、突然懐中電灯の明かりが消えてしまいました。
突然の出来事にびっくりして、懐中電灯を振ったりしているうちに懐中電灯はあかりを取り戻しました。電池の接触不良だったのだろうと思いましたが、タイミングがタイミングなだけにかなり怖かったです。

明かりがついてほっとしていると、
「おいこっちに地下に繋がる階段がある階段があるぞ、いってみようぜ」
と誰かが声を上げました。声のする方向に懐中電灯の明かりを向けてみると、確かに地下に向かう階段がありました。
ここまで特に何か霊的な現象が起こったわけではないので、ちょっと興味を惹かれているうちに窓の近くの花壇からゴトンと音がしました。

音が気になって見に行くとそこにはサッカーボール大の丸いものが茂みに落ちていました。
懐中電灯で照らしてみると、それはボールではなく真っ白な顔をした頭でした。
その頭はこちらをじっと見つめており、何かを訴えかけているようでもありました。
四人はびっくりして、すぐに入ってきた窓から飛び出し走って町の方まで逃げていきました。

後日、肝試しであった出来事を学校で話すと、案の定誰も信じてくれず笑いものにされました。本当 のことなんだよと強く訴え続けているとクラスのガキ大将が「そんなに言うなら今度俺が底を見に行ってやるよ」と言い出しました

さらに数日後その時大将からまた声をかけられました
「お前の1大幼稚園に行ってみたけど確かに、窓は割れて入ることができたし状況なんかもほとんど同じだった。茂みの中に頭なんてもちろん落ちていなかったし、ボールすらも落ちていなかったぞ。あとお前達が言ってた地下室につながる階段もなかったな」というのです。

これを聞いて四人はゾッとしました。
確かに誰かが地下室に行こうと声を上げたのをみんな聞いていたのですが、地下に行こうと声をあげた当人は四人の中にはいなかったのです。
さすがに気持ち悪くなってもう一度確認しに行こうということになりました。
その日の夜四人はまた集まって廃墟になった幼稚園に行きました。そこで地下に繋がる階段を見つけたところまで歩いて行きましたが、どこを探しても地下に繋がる階段なんてありませんでした。

地下に行こうと声を出したのは誰だったのか
地下に行こうとした瞬間に出てきた頭は何だったのか
地下に入ってしまっていたらどうなっていたのか

振り返りだけでもゾッとします。

というお話でした。