今回は僕の愛車であるポルシェボクスターのエアコンの修理についてまとめていきます

youtubeにドライブ動画と合わせてまとめたものもあるので、ポルシェのオープンカードライブの様子を見てみたい人はこちらを見てみるとよいかも

もう21年も前の車になりますので、細かいところでちょくちょく不調が出てきています(しかし走りに関するところはほとんど修理の必要がないと言う診断結果をもらいましたので、ポルシェの車の完成度の高さがうかがえます)。

ことのはじまり

春先に車を納車して数ヶ月が経ち、夏に入ろうとして気温が上がりエアコンをつけてみると残念なことに冷たい風は出てきませんでした。ファンなどは回っていて風は出てくるのですが、外気温と同じ温度の風が出てくる状態でした。

この年代のポルシェではこのような現象は比較的よく報告されています。

airconditioner.jpg

エアコン内部で冷たい風と暖かい風を分離する弁のようなものがあるのですが、なぜかそれがスポンジで作られており長期間運用していると加水分解を起こして冷たい風と暖かい風が混ざってしまい冷たい風が流れてこないという現象が、この年式のボクスターや911を持っているオーナーさんがブログにまとめたりしています 。

その前兆としてエアコン送風口から加水分解してボロボロになったスポンジが風と共に出てくる現象も起こっていました。なので今回も例に違わず問題は空気の分離をしているところかなという風に思っていたのですが意外なところが故障していました。

故障個所

近所のポルシェを専門に扱っている整備屋さんでチェックしてもらったところ、どうやら原因はエキスパンションバルブにある様でした。現象としてはエキスパンションバルブからエアコンガスが漏れている状態だったので修理のためにはエキスパンションバルブの交換が必要でした。

ちなみにエキスパンションバルブというものは、エバポレータ入口に取り付けられ、コンプレッサで圧縮された高温高圧の液冷媒をエキスパンション・バルブの小穴から噴射させ、膨張気化させることにより冷却する装置のことです。
ここからガスが漏れており冷たい空気が作られないという状況でした。

交換費用

かかった費用ですが
エキスパンションバルブ本体が35772円
工賃で8800円でした

その他エアコンの点検一式の技術料とエアコンガスの再封入に約3万円弱かかりまして合計7万円ほどになりました

幸いなことにラジエーターが壊れていなかったことが良かったかなという風に思っています。ラジエーターの交換になると二桁万円になることは避けられないかなあという感じなので不幸中の幸いだったかなという風に思っています。

お世話になったお店

ちなみに今回お世話になったお店が
福岡県にあるChicsというお店なのですが、福岡でポルシェを持っている方には是非是非オススメしたいお店になっています(決して回し者ではありませんが)。

https://www.chics-fukuoka.com/

ウェブページにもあるのですが、ここの代表取締役の吉浦さんはかつてポルシェセンター博多店の工場長を務めていたほどの実力の持ち主で、日本中でお手上げ状態となってしまったポルシェの整備に関して最後の砦として活躍していた方です。

実際会って話してみても、ポルシェに関する知識がものすごく豊富ですぐに最適な無駄のない整備を提案してくれます。その際色々な相談(予算や、整備の優先度など)にも乗ってくれるので非常に良心的なお店だと僕は思っていて、もうすでに3回ほど整備をここに依頼しています。

早い段階で良い主治医を見つけることができてよかったかなと思っています

これからも楽しいポルシェライフを送っていきます!!!