初モナレッジ!

こっそりと使えなくなっていることには私も薄々気が付いていたものの、見なかったことにして放っておけばそのうち直してくれるかなと甘く考えていたiPhone用モナコインウォレットアプリのMonaWalletですが、いま巷で話題のチョコモナカさんから

チョコモナカ@Twitter
「AppStoreに”MonaWallet”というモナコインのウォレットアプリがありますが、現在メンテナンスされておらず、コインを入れても送金出来ない不具合が発見されております。 アップデートされるまで、絶対にインストールしないでください。」

みたいなアナウンスがあったのもあり、ちょっと救出しておこうと思ったら意外につまづきポイントがあったので手順を共有しておきます。

救出の手順

MonaWalletのニーモニックフレーズをElectrum-MONAに突っ込んで、MonaWalletで使っていたのと同じアドレス(群)に辿り着くことができれば囚われの残高が助かります。理屈についてはBIP32やら39やらを確認してもらうとして、私のほうで動作確認した手順は次の通りです。

MonaWalletのニーモニックを入手

正しい暗号通貨ユーザならウォレットを最初に作ったときにちゃんと確認して安全に保管してあるはずですが改めて

メニュー → セキュリティセンター → リカバリーフレーズ

で12個の単語が順番に表示されるのでそれをメモします。言語環境に依るかもしれませんがMonaWalletは日本語ひらがなでニーモニックを出してきます。

Electrum-MONAでウォレットを復元

新しいウォレットを作る → スタンダードウォレット → 既存のシードを使用する

ニーモニック12単語を半角スペース区切りで入力します。日本語ニーモニックだと「unknown wordlist」と表示されますが問題ありません。オプションで「BIP39シード」を指定します。

アドレスタイプは「legacy(p2pkh)」でpathに「m/0'」を入力しましょう。

これでMonaWalletで使っていたアドレスが出てくるはずなので、囚われていた残高を他のウォレットに救い出してあげましょう。

おわり

英語ニーモニックでpathがBIP44準拠なら何も迷うことはないのですが、日本語ニーモニックで非BIP44のpathを使っているのでちょっと迷いますね。というだけのお話でした。

ウォレットの本体は秘密鍵なのでアプリがやられたぐらいで焦る必要はないよということで、このあとMonaWalletが復旧するかはわかりませんが必要な人は試してみてください。